旅の疲れを癒すには最高だ。
ここの水もうまい。
冷たくて、優しい口当たり。
今まで湧き水を発見しては立ち寄ってきた。
しかし、ここはちょっと空気が違った。
『町内を走らないでください。』
『迷惑です。』
『迂回してください』
と、いくつもの看板が立っていた。
地元の人に声をかけ話を聞いた。
『伊吹山から流れてくる水だよ。昔はあそこの滝で水を汲んでいたけど、人が多すぎるから、パイプを通して神社の手前で汲めるようにしたんだよ。』と、教えてくれた。
休憩を兼ねて観察してみると、確かに、何台もの車が入れ替わり、何人もの人が各々入れ物を持参して水を汲んでいる。
駐車禁止スペースに車を停めるのは当たり前。
ポリタンクやペットボトルを何個も持参して、汲んでいる。
僕から見たら並みの量ではない。
気付いたら僕のペットボトルまで自分の物だと思って持ち運ぼうとしている。。。
今の日本の習性というか、特徴が良く見えるような気がした。
銘水に群がる大人。
焼酎の水割りを飲みながら『やっぱりここの水は最高だ』と言うのかな。
そりゃ、地元の人も迷惑だよね。
と、悪い方向ばかり考えてしまったけど、きっとこの人々の中にもここの水で救われた人がいるかと思うと、複雑な感情がわいてくる。
どこかで読んだ一節を思い出す。
一枚の葉を見ては、木は見えない。
一本の木を見ると森は見えない。
森を見てる木は見えない。
木を見てると一枚の葉は見えない。
なにものにもとらわれずに見る。
どうやらそれが見るということだ。
元の一節とちょっと変わっちゃったな笑っ
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