何故か二冊も買っていたことが発覚。
気落ちしながら、読み進める。
評判が良いものや、『とてもつもなくすごいぞ!』と帯に書いてある本がある。
そういうものに対峙する時の自分の姿勢は、
まず壁を作る。そして、信じてみる。
答は読み進めたら出る。
帯には壮大なことが書いてあるし、
音楽だDNAだと何か心をくすぐる言葉が書いてある。
読んでみると答が出た。
結局、好き。
彼の作品はすごく好きなものが多い。
入りやすく、わかりやすい。
頭の中に絵が浮かびやすい。
僕の世界は作者の世界と似ているのかと勘繰ってみる。
この作品に出てくる女性「里美」。
彼女に惹かれて行く主人公のミハラ。
ミハラのその気持ちはわかるような気がする。
頭の中で里美の歌声が聞こえてくるんだよね。
そして、里美がミハラにした歌の指導の時の描写が
たまらなく好きだ。
『空気のホールを内側に爆発させる。』
大切なのは外に出すことではなく、
自分自身に向けること。
これは歌以外でもそうではないだろうか?
「いつまでもそこにいるわけにはいかないだろう?」
タイミングって大事なようだけど、
あまり大事ではない。
関係ないんだよね。
遅いとか早いとか。
いつでも出来るんだってこと。
やるかやらないか。
どうせ時間が進んでいくのなら、
やって時間が過ぎたほうが幸せじゃないかな。
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