2009年10月16日金曜日

read a book part10 『パッサジオ』by辻 仁成

何故か二冊も買っていたことが発覚。
気落ちしながら、読み進める。

評判が良いものや、『とてもつもなくすごいぞ!』と帯に書いてある本がある。
そういうものに対峙する時の自分の姿勢は、
まず壁を作る。そして、信じてみる。

答は読み進めたら出る。

帯には壮大なことが書いてあるし、

音楽だDNAだと何か心をくすぐる言葉が書いてある。

読んでみると答が出た。

結局、好き。

彼の作品はすごく好きなものが多い。
入りやすく、わかりやすい。
頭の中に絵が浮かびやすい。
僕の世界は作者の世界と似ているのかと勘繰ってみる。

この作品に出てくる女性「里美」。
彼女に惹かれて行く主人公のミハラ。

ミハラのその気持ちはわかるような気がする。

頭の中で里美の歌声が聞こえてくるんだよね。
そして、里美がミハラにした歌の指導の時の描写が
たまらなく好きだ。

『空気のホールを内側に爆発させる。』
大切なのは外に出すことではなく、
自分自身に向けること。
これは歌以外でもそうではないだろうか?


「いつまでもそこにいるわけにはいかないだろう?」


タイミングって大事なようだけど、

あまり大事ではない。

関係ないんだよね。

遅いとか早いとか。

いつでも出来るんだってこと。

やるかやらないか。

どうせ時間が進んでいくのなら、

やって時間が過ぎたほうが幸せじゃないかな。


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