タイトルに惹かれて買った。
※男は幻に弱い。
読み進めていくうちに一つ気付いたことがあった。
『自分の周りに外国籍の人や、二世や三世がいない。』
もしかしたら、隠しているのかな。
僕はまだ生まれたばかりの鳥だ。
何も知らない。
もし、そういう人がいたら、話したい。
感覚や感性や文化の違いを・・・。
この作品。
どうやらオリジナルは
問題作品だったようだ。
ちなみに僕が読んだのは改訂版。
登場人物のモデルとなった女性がいた。
作中では『里花』と呼ばれていた。
彼女の経歴や容姿などが事実と同じ描写だったそうだ。
そこが問題だった様だ。
何が問題だったなのか。
他人の僕にはまったくわからない。
気になるとこは「改訂版なら出版して良いってこと」
手を加えたらモデルの女性と登場人物が
同じだということがわからないってこと。
改訂版を読んで『里花』に嫌な印象は受けないこと。
オリジナルは彼女を相当傷付ける表現だったのだろうか。
仮にそうだったとしたら、
裁判で勝訴したからと言って、
彼女の傷が癒えることはないだろう。
僕は文学について、表現の自由について、人権について、
プライバシーについて、法律的な知識はない。
人権やプライバシーや芸術を扱った裁判はかなり難しいだろう。
自分がもし、踏みにじられたらと考える。
慰謝料で話が済む問題ではないだろうな。
人権とか。プライバシーとか。
最近、それが一人歩きしてでかくなり過ぎてないか?
僕の好きな作品は、
フィクションだろうが、
ノンフィクションだろうが、
読んでいると、
現実と空想の世界の境が
見えなくなる。
僕が『里花』に会える機会はまずないだろう。
機会があったとしても、
『里花』だと紹介されない限り気付くことはない。
作家もモデルの女性も
妥協点はなかったのだろうか。
柳美里さんは日本で生まれた韓国籍の作家のようだ。
この作家。かなり問題児なのようだ。
好きかもしれない。
作品よりも、彼女のスタンスに惹かれている。
また見かけたら買おう。
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